不倫関係を断ち切った女性５人の実話体験談

不倫という言葉を聞いてどんなイメージがありますか。今不倫をしている方にとっては、あまり悪い言葉とは思わないかもしれませんが、世間一般では不倫について良く思わない人が大半です。また、実際に不倫をしていても、「このままではいけない」と相手との関係を断ち切った方も多く存在します。こちらでは不倫相手との関係を断ち切った5人の女性の体験談を紹介していきます。

不倫相手は私だけではなかった（埼玉県　みきさん（仮名））

夫からの愛情を感じられなくなったのは結婚して5年目くらいのこと。子供がいない私達だからこそ、「いつまでも二人でラブラブでいられる」と信じていたのですが、現実はそんなに簡単なものではありませんでした。確かに結婚して年齢を重ねて、夫が私にプロポーズしたあの日からはどんどんと体型も見た目も変わっていったと思います。それでも、伴侶として生活を共にしている以上、常に愛情を注いでくれると思っていたのに。夫と私は共働きで生活していましたが、平日はお互い朝から夜まで仕事に行き、帰る時間はバラバラなので、ご飯も別々に食べる日々。夫は激務であるため、帰る時間は日が変わる頃になることもしょっちゅうありました。

そういった生活が結婚当初からずっと続いてきて、いつの間にか夫と会話をする時間もなくなってしまったのです。たまに一緒にご飯を食べる機会があったとしても、話すことは中身のないものばかり。ボーッとテレビを見ながら適当な会話をするだけで、何も得るものはありませんし、夫も私も「何か話しておかなきゃ」と義務感で会話をしている感じでした。休日はというと、夫にはバイクの趣味があるので、バイク仲間と颯爽と出かけて行ってしまいます。一方、私にはこれという趣味がないので、録画していたテレビ番組をボーッと見たり、コーヒーを飲んでボーッとしたりといった退屈な日々を過ごしていました。平日は仕方ないと思っていても、休日もほとんど顔を合わせない夫に不満を覚え、「私も何か外で刺激が欲しい」と思っていたその時、衝撃的な出会いがあったのです。

何かしないと、と思って始めたのがスポーツジムの入会でした。近所に格安で、施設も充実しているジムがあったのはとてもラッキーでした。ポストに入っていたチラシを見て、即入会した私ですが、ジムに通うのなんて全くの初めてで、何をしたら良いかわからず毎回ウロウロしていました。すると、声をかけてくれたのが私と同じ歳くらいのインストラクターでした。その方は、使い方が分からないマシンの説明や、自分がコーチを行っているプログラムへの招待、体の使い方や鍛え方など、とにかく事細かく優しく教えてくれたのです。最初は「親切な先生だな」と思っていたのですが、徐々に距離が近づき、いつの間にか不倫の仲になってしまいました。いけないことだとは思っていても、「夫は私に関心がないし」と、罪悪感を打ち消す日々でした。

しかし、不倫に終止符を打つ日は突然に現れたのです。ジムで友達になった女性の方と話していた時に、不倫相手である彼の噂を聞きました。「あのインストラクター、不倫相手が3人もいるらしいのよ。若いからってちょっと元気すぎるよね〜」と女性から言われ、目の前は真っ暗に。彼が愛しているのは私だけだと思っていたのに、なんと3股もしていたのです。その事実を知った瞬間、彼への愛情は一気に冷めてしまい、スポーツジムも退会しました。

趣味を増やして自分に自信が持てるように（福岡県　ゆかりさん（仮名））

不倫をするきっかけとなったのは、今思えば自分への自信のなさだったのかもしれません。正直私は子供の頃から自分に自身を持つことができずに、いつも人の顔色を伺うような性格でした。だからこそ、あまり人に嫌われることもなかったし、先生や上司にも怒られることも少なかったのです。しかし、周りから口を揃えて言われるのは「いつもおどおどしているよね」という言葉でした。この言葉を聞いて、いつも不快には思っていたものの、どうやって改善すれば良いかがわからなかったのです。そして、「私はこういう人間なんだから仕方ない」と思って毎日を過ごしていました。マイナス思考で常にネガティブな私なので、心配事があるといつも眠れないほどに悩んでしまっていました。友人はいるし、家族もいるけど、誰にも腹を割って話すということができなかったので、結局自分で不安や寂しさを抱えて枕を濡らす日々だったのです。

そんな中、たまたまスマホでゲームをしていて出てきた広告に「マッチングアプリ」の文字が。マッチングアプリなんて利用したことなかったのですが、その時彼氏と別れたばかりだった私は、「登録するだけ」と軽い気持ちで始めてしまいました。マッチングアプリを見てみると、何とも色々な年齢、職種の人がたくさんいて驚きました。会社と家の往復だけでは到底出会えないような人達を見て心が躍ったのを覚えています。その中で一人、気になる人を見つけたのですが、その人が後に不倫相手となるのでした。その人と私は5歳違いで相手の方が年下でした。可愛らしい外見に、いつでもポジティブで私のことを励ましてくれる彼に、メッセージのやり取りをしているうちにだんだんとハマってしまった私。数ヶ月連絡を取って、ついに初めてのデートの日が訪れました。ランチにカフェといういたって普通のカップルのようなデートでしたが、そこで衝撃な事実を言い渡されます。

「実は俺結婚してるんだ。」その言葉に頭が真っ白になりましたが、「友達としてなら良いか」と当時の私は軽い気持ちで彼との付き合いを続けてしまいます。男女なので当然、いつしか関係も持つことになり、いわゆる不倫関係が数ヶ月続いた頃。彼のおかげでずいぶんと明るくなった私には一つの趣味ができました。それがお料理教室に通うこと。昔から食べることが好きだった私ですが、独身、一人暮らしということでいつもご飯は適当なもので済ませていました。しかし、会社の人の紹介でお料理教室の体験に行ったらそれが思いもよらず楽しくて、その場で入会を決めたのでした。今までは「彼しかいない」とやや依存気味だった私ですが、お料理という趣味ができたことによって、彼への温度も少し落ち着き、最終的には「不倫」という事実が良くないと思い、彼とはお別れをしました。今でも彼のことを思い出しますが、奥さんや子供と幸せな家庭を築いて欲しいと願っています。結局不倫に走ってしまったのは、私が誰かに必要とされたかったからなのではないかな？と今となっては思います。

知り合いに目撃されて（東京都　まりあさん（仮名））

不倫相手とは5年の付き合いをしていて、とても仲の良い親友はその事実を知っていました。しかし、その不倫が幕を閉じた理由は、ある一日の出来事でした。

彼とは、高校の同級生で昔から気心の知れた仲でした。私も彼も結婚していましたが、お互いのパートナーの了承を得て久しぶりに高校の同窓会に参加することになったのです。社会人になってからは高校の友達とは数えるほどしか繋がっていなかった私。もちろんその彼の連絡先すら知りませんでした。彼と私は在学時代同じクラスになったことがあり、苗字が「か」と「き」で始まるということから、席が前後の関係でした。高校一年生の頃、人見知りな私は全く友達がおらずに、一人で座っていることが多い生徒でした。そんな私に気軽に話しかけてくれたのがその彼だったのです。

その後、活発な彼を通じてたくさんの友達ができ、彼も気心の知れた友達の一人といった感じでした。そんな彼が来ることを同窓会当日まで全く知らなかった私ですが、会場に着いた瞬間すぐに彼を発見できてしまうほど、その時からあの恋は始まる予定になっていたのかもしれません。彼は高校の時と同じように、人懐っこくて明るくて、人気者のままでした。彼の周りにはたくさんの人が男女問わず集まっていましたが、私が会場に入った瞬間「○○さん、久しぶり！」と声をかけてくれたのです。その後、お酒が入ったこともあり彼とたくさん話をし、連絡先を再度交換しました。その日から彼と私の関係がスタートしたのです。

お互い結婚していることを知っていながらの恋愛は、とてもスリリングで、でも恋焦がれる青春のようなものでした。「お互い家庭に迷惑をかけない」ということを条件に、順調に愛を育んでいた私達でしたが、同級生の一人が私達を目撃したという情報が入ってきました。「あの二人不倫してるらしいよ」と噂されていると彼の友達づてに聞いた瞬間、様々なリスクが頭をよぎりました。彼も同じ気持ちだったようで、最初の約束を守り、彼との関係は終わったのでした。彼に対して今は気持ちがないと言えば嘘になりますが、やはり失うものが大きいとなるとこれ以上踏み出すのは難しいと思います。

子供が悲しそうな顔をして（東京都　ゆきさん（仮名））

幼稚園児の子供がいる私は今年で30歳。夫の収入だけでは生活していくのが難しいため、子供が幼稚園に行っている時だけパートに出ることにしました。独身の時は当然正社員で働いてきたので、パートタイムで働くのはそんなに苦痛とは思いませんでした。しかし、小さい子供を抱えて仕事をするとなると全く話は別です。子供が熱を出すとすぐにパートを代わってもらってお休みしたり早退しなくてはなりませんし、その度に店長や他のパートさんに気を遣ってしまいます。特に独身の女性パートの方からはあまり良い目で見られることなく、「またですか？」と言われる始末。そんな状況が続くと、段々と居心地が悪くなってしまい、その気持ちが顔や雰囲気にも出ているのか、子供もぐずることが多くなってしまいました。

「いっそパートを辞めようか」と思っていた矢先に、私のことを気にかけてくれたのが店長補佐でした。何があっても心配してくれ、気遣ってくれる店長補佐に私はどんどんと惹かれていき、ついに不倫という形でお付き合いをすることになりました。ただし、お互いのシフトがなかなか合わずに、デートの時間は子供の幼稚園が終わる直前だったりと子供に負担や寂しさを感じさせていることを、その時はあまり実感できていなかったのです。「ママ、今日もお迎え遅いの？」と悲しそうな顔をする子供を見て、母としての自覚を再認識し、彼との関係は解消しました。その後も店長補佐として優しく接してくれてホッとしています。子供には本当に悪いことをしたなと反省し、前以上にしっかりと向き合う日々を過ごしています。

不倫相手の束縛が強すぎて（大阪府　柊さん（仮名））

大好きだった彼との話をします。彼と出会ったのは3年前、街中でのナンパがきっかけでした。

当時27歳だった私は「ナンパされるなんてまだまだイケる」と上機嫌になっていましたが、彼は既婚者だったのです。彼との不倫関係が続くうち、いつしかどんどんと私を束縛するようになりました。自分が既婚者なのを棚に上げて、「今日はどこに行くんだ？」とか「今日は男と話してないだろうな？」とか。

そんなメールがたくさん来るうちに、私の気持ちはげんなりしてしまいました。彼は本当に私のことが好きなのかと思う気持ちと、既婚者のくせにという気持ちがせめぎ合って、「こんなことをしていても何にもならない」と思い、自分のことを大切にする道を選んだのです。不倫なのに相手のことを束縛してくる男性もいるんだと、人生経験になった恋愛でした。

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